162サドル高不足を補うブリッジ削り作業(Guild / F-30)

いつもご利用頂いているお客様から、Guild / F-30の1弦のビビリを解消したいとのご相談を頂きました。


ネックが逆反りしていることもありますが、サドルの高さ不足が主な原因のようです。

サドルの頂点からブリッジピンに向かう下向きの角度は、弦振動をボディに伝えるうえで非常に重要です。ご覧の通り特に1弦の角度が付いていません。

ブリッジの上面をかんなで削っていきます。

さらに、ブリッジピン穴からサドルに向けて弦が通る溝を掘ることで、角度を得られるようにします。

ブリッジピン穴の面取りをしています。

十分な角度が得られるようになりました。

加工を終えたブリッジの様子です。

もう一つの問題点として、指板とサドルのRが合っていないことが発覚しました。高さ自体は十分にあるので、新規製作せずに形状を修正していきます。

指板のRをサドルに写し取って形状の参考にします。

調整前のサドル形状は、3弦の位置が高く1弦に向かって急角度で下がっているように見えますが、調整後はなだらかな弧を描いています。

弦を張った様子です。サドルの高さも形状も収まりよく仕上がっています。

ネックが逆反りしていたので、トラスロッドを少し緩めるように調整しました。

ナット溝を削って、ローポジションの演奏性を改善しました。

仕上がりの弦高は、6弦2.3mm 1弦1.8mmと低めの設定を維持しながら、音詰まりのないクリアなサウンドが実現できました。


[作業内容]

Aメンテナンス 8,000円

ブリッジ削り 5,000円

ガイド溝切り直し 2,000円

弦代金

Next
Next

161チョーキング時の音詰まりを解消(Fender / American UltraⅡ Stratocaster)